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公益財団法人 日本科学協会

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立方体地球-Cubic Earth-

立方体の地球での環境を考えるために

地球は宇宙にただ一つ

 地球は球体です。その表面の7割は、海洋でおおわれています。残りの3割が陸地です。大気は地球全体をおおっています。大気圏の中に、昼と夜の交代、四季の変化があります。毎日の天気の変化もあります。このような地球環境は、おそらく、宇宙に、ひとつしかありません。私たちは宇宙に存在する唯一の自然環境の中に暮らしているわけです。
地球環境は、地球の形と深く関係しています。もしも、地球が立方体であれば、地球環境は大きく変化します。このプロジェクトでは、もしも、地球が立方体であったら、地球環境がどのように変化するかを科学的な根拠に基づいて想像します。このような仮想的な問題を考えることによって、現実の地球環境の理解が深まるに違いないと思うからです。

立方体地球での大気と海洋

 丸い地球の上の大気は、地球全体を覆いますが、立方体地球の大気は、立方体全体を覆うことはありません。6つの正方形の中心部に集まって存在します。そこで、現実と同じ量の大気を6等分し、それぞれが、立方体の各面に分配されたと考えます。一方、海洋は、6等分すると、それぞれの面の海水の分量が少なくなり、大きな海ができません。そこで、海洋は6等分しないで、全部の海水がひとつの側面(自転軸のない正方形)に存在すると考えます。
 [前編]では、海洋のない面の大気環境について考察しました。[後編]では、海のある側面の大気環境について考察します。海があることは、生命があることにつながります。

立方体地球での生命

 私たちが生活している丸い地球では、38~40億年前に海で生命が誕生したと考えられています。4億年ほど前には、海から陸上に生物が進出しました。こうして、海と陸に多様な生態系が発達しました。  現在の地球では、ヒトが生態系の頂点にいますが、1.5〜2億年前は恐竜でした。これまでの地球上の生物の進化の歴史を見ると、さまざまな種が生まれては消え、生態系の頂点に君臨する生物も変化してきました。おそらくヒトも同様で、この後どのくらい地球上で繁栄していられるか分かりません。
 立方体の地球でも、丸い地球と同じように植物・動物・微生物の3グループを考え、海には3グループのすべてを、陸には動物を除いた2グループを想定しました。生態系の頂点には、地球と同じくヒト(キュービック星人)を考え、ヒトの社会は現在の地球よりも科学・技術がやや進んだ設定にしています。また、キュービック星人の大きさは地球のヒトと同じ程度としました。
 以上のような想定で、現在の地球上で生活している生物を念頭に置き、立方体の地球での生態系を想像してみます。

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