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きりもみ式火おこしに挑戦しよう

  • きりもみ式火おこしに挑戦しよう
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材料

ラミン丸棒,杉板,火受け竹椀,火吹き竹,オガクズや鉛筆削りカス

内容

・きりもみ式発火法を体験する。
・火きり棒と火きり板をこすり合わせ,火種を作る。
・原始の発火法のすばらしさを理解できる。

詳細

 原始の火おこしといえば、きりもみ式発火法です。遺縄文時代以前の火きり棒・火きり板の出土はないようですが、登呂遺跡に代表される弥生時代以降、室町時代まで、各地の遺跡から出土しています。

 一方、舞ぎり式発火法(No.30「舞ぎり式の火おこしをしよう」)は、道具立てがかさばるため、火おこし用ではなく、曲玉や数珠などに穴を開ける、穿孔用ではなかったかとの指摘があります。現在でも、伊勢神宮などで鑽火(キリビ)の神事に使われているので、いかにも古代の発火具という印象を受けます。しかし、火打ち石が登場するまでの長い間、火きり棒と火きり板という簡単な道具立てで火をおこすきりもみ式発火法が、一般的だったようです。

 火きり棒にウツギやアジサイ、火きり板にスギという組み合わせのきりもみ式発火法は、熟練すると1分間以内で火をおこすことができます。しかし、道具立てが簡単な反面、大変な労力が必要なので、大人でもなかなか火をおこせません。しかし、適切な道具をそろえ、コツをつかんで、小学校6年生の女子が5人がかりで成功した例があります。

 成功したポイントは2つあります。1つは、素早く1回ずつ交代しながらもみおろしたので、熱のロスが少なかったことです。もう1つは、火きり棒として使った乾燥セイタカアワダチソウの茎が、下に向かうほど少し太めになっていたため、もみおろすときに、押さえつける力が有効に働いたことです。火きり臼は良く乾燥させた杉板です。

 火おこしのコツは、以下の通りです。
 交代しながら火きり棒を回転させ続けます。棒と臼がこすれ合って出てくる、こげ茶色の削りくずをたくさん貯めます。その中に火種ができたら、鉛筆削りのかすなどの上に火種を落として、火吹き竹で息を吹きかけます。吹き続けていると白い煙がどんどん濃くなっていき、ボッと炎に変わって「原始の火」が誕生します。

 体力・気力・協力が必要ですが、しんどい思いをしただけに、火がおこったときの喜びや連帯感は、忘れられない思い出となるでしょう。
030930TH

関連実験
No.30「舞ぎり式の火おこしをしよう」
No.85「断熱圧縮で火を起こそう」
No.243「空き缶で凹面鏡」
No.451「乾電池式の火おこしをしよう」
No.453「火花式の火おこしをしよう」

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
物理 探求心 449 春夏秋冬
春 夏 秋 冬
広場
広場
少し危険
難しい
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