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協会の助成活動

科学隣接領域研究会

科学隣接領域研究会とは

日本科学協会はこれまで若手科学研究者の研究助成に注力してきた中で、環境・安全などの社会的システムや、研究者の倫理・社会的責任など、科学者のあり方の問題が重要になってきたと考えていた。こうした情勢に鑑み、哲学・倫理・宗教など隣接領域と科学のあり方を問い直すため、この度専門家とともに本研究会を立ち上げることとした。
われわれの次の目標は、科学技術がそれだけで立っているのでなく、さまざまな文化的、社会的、政治経済的システムの中にあることを自覚していかなければならないという反省に立って、若手研究者が、立派な創造的研究者に育つと同時に、人間性豊かな社会人に、世界に通用する国際人になっていくことに協力することである。
この研究会において、宗教文化、倫理思想、芸術文化という、哲学的テーマから科学の本質とは何かを探る。

「科学なき宗教は盲いであり、
宗教なき科学は足萎えである」
アインシュタイン

研究テーマ

技術はあるのに技術と技術をつなぐ発想力が足りなければ、画期的イノベーションは生まれないであろう。科学技術の世界では異種分野の融合と浸透が新たな発展をもたらす。そのためには蛸壺研究者であってはならず、絶えず幅広い国際的な視野と深い教養へのアンテナを磨く必要がある。その手がかりになる試みを、まず小規模な研究会から出発して、その輪を広げて講演会、パネル討論、出版その他の形で問いかけていこうというのが、科学隣接領域の研究会創出という今回の提案である。
ここでは、①科学と宗教、②科学と倫理、③科学とアート、の3分野を重点的に吟味したい。

①科学と宗教

オウム真理教の事件は,信者科学技術者による痛ましいサリン事件となった記憶も新しい。宗教と科学の根本的違いを自覚する必要がある。同時に宗教の多様性に無知であっては、立派な国際人になれない。信仰は強制してはならないが、理解し容認することが大切である。

②科学と倫理

STAP細胞の問題は研究の欺瞞問題を浮彫にした。科学界の逸脱行為(ミスコンダクト)は、科学者社会の誠実さや透明性を信じるものに冷や水を浴びせる結果になった。研究者の倫理問題は、狭い意味での研究室内部でも、広い意味での社会的責任の場面でも、常に問われている。

③科学とアート

現在の仕事の少なからぬ部分は自動化できるといわれる。すると少なくとも人間に残される仕事は科学技術系と芸術アーツ系ともいわれる。人工知能の問題はここでも影を落としている。アートの分野ではすでに大胆に科学技術の成果を取り込んでデザインに結びつけている(例えばオプティカル・アート)。科学界からも、もっとアートのデザイン力に注目すべきなのである。

科学の隣接領域としての「宗教」、「倫理」、「アート」

以下のテーマで研究会および講演会・出版を行う

1)科学と宗教、2)科学と倫理、3)科学とアート、4)科学の未来
リーダー
金子 務 (大阪府立大学 名誉教授)

インタビュー

研究会(コアメンバー)

  • リーダー
    金子 務
    【所属】
    大阪府立大学 名誉教授
    国際日本文化研究センター共同研究員
    【専門分野】
    科学技術史、科学哲学
    • 日本科学協会元役員(評議員、理事)
    • 『アインシュタイン・ショック』(1981年、河出書房新社、のち岩波現代文庫)で第3回サントリー学芸賞
    • 『江戸人物科学史』(2005年、中公新書)他
    • 編著『宮澤賢治イーハトヴ学事典』(2010年、弘文堂)、『エネルギーを考える』(2013年、作品社)等
  • サブリーダー
    酒井 邦嘉
    【所属】
    東京大学大学院総合文化研究科 教授
    【専門分野】
    言語脳科学、脳機能生理学
    • 『科学者という仕事』(2006年、中公新書)
    • 堀田凱樹共著『遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ』(2007年、中公新書)
    • 『言語の脳科学』(2002年、中公新書)で毎日出版文化賞受賞
    • 『科学という考え方』(2016年、中公新書)
  • メンバー
    前野 隆司
    【所属】
    慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 委員長・教授
    【専門分野】
    システムデザイン・マネジメント、ロボティクス、幸福学、感動学、協創学
    • 『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』(2004年、筑摩書房)
    • 『幸せのメカニズムー実践・幸福学入門』(2013年、講談社現代新書)
  • メンバー
    安藤 礼二
    【所属】
    多摩美術大学美術学部 教授
    【専門分野】
    文芸評論、日本文化論
    • 早稲田大学第一文学部考古学専修課程卒業後、出版社に勤務
    • 『光の曼陀羅 日本文学論』で第3回大江健三郎賞、第20回伊藤整文学賞受賞
    • 『折口信夫』で角川財団学芸賞、サントリー学芸賞受賞
  • メンバー
    植木 雅俊
    【所属】
    NHK文化センター 講師
    【専門分野】
    仏教思想
    • 九州大学理学部物理学科卒、お茶の水女子大学から博士(人文科学)の学位を取得(男性初)
    • 中村元氏(インド哲学者、仏教学者)最後の弟子
    • 『梵漢和対照・現代語訳 法華経』(上・下)で、2008年に第62回毎日出版文化賞を受賞
    • 『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(岩波書店、2011年)でパピルス賞を受賞
    • 『仏教、本当の教え――インド、中国、日本の理解と誤解』(中公新書、2011年)
    • 『人間主義者、ブッダに学ぶ』(学芸みらい社、2016年)
  • メンバー
    岡本 拓司
    【所属】
    東京大学大学院総合文化研究科 准教授
    【専門分野】
    科学史、技術史
    高等教育史
    • 金森修編著『昭和前期の科学思想史』、『昭和後期の科学思想史』(2011・16年、勁草書房 共著)
    • 『科学と社会:戦前期日本における国家・学問・戦争の諸相』(2014年、サイエンス社)
  • メンバー
    正木 晃
    【所属】
    慶應義塾大学文学部非常勤講師
    【専門分野】
    宗教学
    • 『現代日本語訳 法華経』(2015年、春秋社)
    • 『性と呪殺の密教』(2002年講談社選書メチエ、2016年ちくま学芸文庫(増補版))
    • 『密教』 (2004年、講談社選書メチエ 2012年、ちくま学芸文庫)
    • 『マンダラとは何か』(2007年、日本放送出版協会〈NHKブックス〉)
    • 『宗像大社―古代祭祀の原風景』(2008年、日本放送出版協会〈NHKブックス〉)
    • 『空海と密教美術』(2012年、角川学芸出版・角川選書)
    • 『現代の修験道』 (2011年、中央公論新社)他

日本科学協会主催セミナー

木魂(こだま)する科学とこころ 科学と文化の交差点 宗教文化編
  • 参加費無料
  • 定員150名
    事前登録制

日時:2017年7月2日 13時〜18時半
会場:港区赤坂1-2-2 日本財団ビル2階大会議室

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