平成20年度 数物・工学系総評

  1. 昨年度来、分野再編で数物・工学系と名称変更したためか、引き続き都市・建築、土木関連および宇宙・天文関連の応募が増えています。テーマも厳選されたものが多くなって刺激的なものも見られます。ただ、グループないしプロジェクト研究も目立ち、本人の力なのか指導者の考えなのか判断できないものも目に付きます。本会の助成は個人の研究に対して与えられるものですから、申請書の記載にもその旨注意を払っていただきたいものです。
  2. 申請書に自分の研究のキーワードとなる用語については、特殊であればあるほど十分簡潔に説明してください。修士課程の学生の応募も増えていますが、独創性、新規性の認められるものもあれば、疑問を感じさせるものもあります。
  3. 研究計画に関しては、単なる図書・コンピュータ・装置購入のたぐいは減る傾向にありますが、まだかなり目に付くともいえます。アルバイト謝金申請や外国への検査依頼に研究費の大半を宛てるなどというものもありました。申請額の上限は100万円ですが、研究上真に必要なものか十分検討してほしい問題であります。とりわけ高額な支出項目申請に際しては研究計画とどう関連するのか、明記することが必要です。
  4. また海外発表、打ち合わせ目的の海外渡航費の申請も増えていますが、研究遂行との関連が希薄なものも見られます。審査委員会としては内外旅費額はあくまでも従であり、研究そのものの魅力を優先するという考えです。
  5. 指導の先生方へのお願いですが、推薦書は本人の力量がわかる書き方でお願いします。審査過程の重要な判断参考になるものですからよろしくお願いしたいと思います。なかには本人に書かせたものとしか思えないものも見受けますが、これなどは論外です。

数物・工学系選考委員会委員長

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