平成20年度 化学系総評

  1. 全体に本会の助成の趣旨を理解しての応募が増えてきています。「他からの助成を受けにくい独創的、萌芽的な研究を助成する」という趣旨に適合することが、重要な選考要件であることを、応募する方々にはよく理解していただきたいと思います。
  2. 申請書の記述の仕方にも進歩がみられます。理解を得るために上手に図を使っているケースが増えつつあります。
  3. 堅実な内容の申請が増えました。一年以内でできることを推定して研究計画を立てたものが多くなりました。根拠の乏しい大言壮語の申請もまだありますが、それらは決してプラスに評価されません。
  4. いわゆる規模の大きな研究組織からの申請と、比較的小規模の研究室からの申請とは、質がかなり異なっています。両者の格差はひろがっていることは否定できません。しかし、いずれにおいても『研究者の主体性』を重視して選考するよう心掛けました。
  5. 同一研究室からの複数の応募は、学生たちに研究費を獲得するプロセスを体験させる教育的な意義を期待してのものであれば、肯定的に受け入れたいと思います。ただし、研究室の研究費獲得を意図して学生たちに一斉に申請を出させているとみられるケースもありました。そのようなケースでは、申請書がおざなりで画一的であることが多く、中には、複数の学生に対する指導教員の推薦書がほとんど同一の文言で書かれていたこともありました。指導教員の理解を強く喚起したいと思います。
  6. 支出計画に国外旅費を計上している申請が増えていますが、一般的にいって、国外旅費が支出中の大きな割合を占めるのは好ましくありません。本会では、採択研究完了後の海外学会発表を援助する制度を設けていますので、それを利用して下さい。

化学系選考委員会委員長

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