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活用者からの声

中国の大学からの声 2012

※原文が日本語の声は、原文を尊重して手を加えず掲載しました。
原文が中国語の声は、原文に忠実に和訳して掲載しました。

日本語原文

南京大学 外国語学院 日本語学科4年 陳穎

南京大学 外国語学院 日本語学科4年 陳穎

 三年前に日本語と出会って、日本語及び日本文化に興味を持つようになって、ずっと日本語を楽しく勉強してきました。一年生と二年生のとき、文字語彙や文法など日本語の基礎知識を勉強したが、主に中国語版の参考書を読んでいました。三四年生になると、授業の種類が多くなり、内容も歴史、経済、文学など幅広い分野にわたり、日本語と日本文化をよりよく理解するために、たくさんの日本語図書を読まなければならなくなりました。しかし、国内の本屋と普通の図書館には、日本語版の図書は数が少なく、そして、値段も高く、なかなか手に入れられない状態です。
 授業で「明治維新について」の発表を課せられた時、初めて本学所蔵の日本書籍を利用するようになりました。その当時、私は福沢諭吉の思想から始めたいと思いましたが、手元にあるのは全部中国人が書いたり、翻訳したりしたもので、やはり日本人によって書かれた本がほしかった。困ったところに、先生から日本文化図書室で借りればいいと勧めていただきました。日本文化図書室に行ってみたら、一列一列の巨大な書架にたくさんの日本語の図書がきちんと並んでいた光景を目にしました。まるで日本に交換留学していたとき、大学の図書館に入ったようです。よく見ると、言語、歴史、哲学、経済、文学、技術など様々な分野に及び、そして百科事典と中日辞書もたくさんあります。「やっと資料収集の場所を見つけた」と喜びにときめく胸を押さえながら、書架付近の検索用パソコンで「福沢諭吉」をインプットしました。一秒もないうちに数十ページの図書情報が出ました。私は気に入った本の情報を書いて、それにともなって本を探しました。加藤周一の論文セレクション、「学問のすゝめ」、『明治維新』『日本史』など何冊かの本を見つけ、興味津々と読み始めました。これらの本を読んで、福沢諭吉の思想は日本の近代化にどのような影響を与えるか、福沢の思想はどう形成されたか、明治維新の日本史上での意義は何か、そして今の私たちにどのような啓発を与えるかなど、私の疑問がだんだん解けてきました。また、日本語の本を読んで、特定の言葉を日本語で正しく表現することもできました。日本科学協会から寄贈された日本語図書は私の発表にたいへん役に立ったと思います。これから卒業論文を書くにも、これらの貴重な図書をよく利用しようと思います。
 そのあと、日本文化図書室のことを友達にも紹介しました。彼らも私のようによく日本語の本を探して活用しています。日本財団、日本科学協会はただ私たちによりよく日本を理解する窓を開けてくれただけではなく、中日友好の橋もかけたと思います。これからも日本語を身につけるように頑張りたいと思います。

南京大学 日本語学科 修士課程2年 袁琳艶

南京大学 日本語学科 修士課程2年 袁琳艶

 日本語を勉強してから、もう6年になりました。最初は主として中国語の教科書を勉強して基礎的な知識を身に付けてきましたが、知識を積み重ねるにつれて、だんだん日本語の原文の著書や資料などを求めるようになりました。その時、図書館の本の有難さをしみじみと感じました。大学の時も、今院生の時も、大抵日本側の寄付のおかげで、中国にいながら、日本語の原文の本を読むことができました。今回の感想文を借りて、心からお礼を申し上げたいと思います。
 私はわりと本を読むことが好きなのですが、本を買うために、わざわざ日本へ行くのはなかなか無理なので、図書館でいろいろな本を借りて読みました。借りた本の中には、寄付されたものがたくさんあって、文学や文化や文法などかなり広範にわたっています。日本語言語学に興味があるので、日本語そのものがどのような構造なのか、なぜそのような仕組みになったのかなどについての本をたくさん借りて読みました。本の種類は専門的な著書からユーモアまじりの会話形式の本まで多岐にわたり、私の好奇心を満たしてくれました。いつも借りた本を大事にカバンの中に入れながら、心の奥から喜びと感動が湧いてくるのを感じます。本がなければ、私の学生生活がどんなにつまらなくなるだろうと感激すると同時に、日本側のご親切に応えられるように頑張らなければならないとも思います。
 中日両国の交流が経済や文化などさまざまな分野において展開されている今、それらは、本という知識や情報を伝えるものを通じて、必ずより一層速く前へ進んでいくだろうと信じています。その大切な本に恵まれている私は、感謝する気持ちを持ち続けて、中日交流を推し進めるように、微力ながら力を捧げたいと思います。

南京大学 日本語学科 修士課程2年 胡 海燕

南京大学 日本語学科 修士課程2年 胡 海燕

 ここ数年、日本語の書籍を手に入れることは以前より便利になってきた。知り合いや友達など訪日する人が多くなっているので、買ってきてもらえる機会が増えている。さらに今になって、ネットで直接に購入したりすることさえ可能になった。しかし、これはやはり少数派で、本を買うという手段は値段が高いし、便利は便利だけれど、結構手数がかかるところもある。それで、日本を勉強・研究するには、図書の寄贈は確実に役立つことになる。
 この前、私は学校の図書館で、日本科学協会から寄贈された図書の目録を作成する仕事を手伝っていた。それは私の専門に関する図書だけでなく、物理や化学、生命科学、地理、それから文学、歴史、哲学などいろいろな科目に関わる本や雑誌で、それらは別々に整理され、各学科の図書室に送られていった。図書寄贈プロジェクトは、日中両国の各分野における知識や科学技術の習得・交流を促進している。
 日本語学習者である私たちは、日本語で本を読めるようになった頃から、たくさんの原文の書籍を読んできた。日本語の能力を向上させるとともに、日本文学、日本の文化や社会など様々な面で日本を学び、研究する。みんなは先生に教わるほか、自分で本を借りて、それを読んで日本を知り、理解する。贈られた本のおかげで、私たちは日本語と日本人への理解が深まり、日本に対するイメージも立体的に描かれた。
 私にとって、日本の図書は当時の語学の生活を豊かにしていた。大学三年生のころ、私は日本の小説を読むのが好きになって、大量の小説を借りて夢中で読んでいた。また、お年寄りの福祉に関する卒論を準備する時、図書館で『高齢社会白書 2010年』という参考書を見つけて、「本当に助かった」という感激は今も覚えている。
 ごくありふれた話であるが、ネット時代でインターネットによってどんな情報でもすぐにグーグルできるが、図書にはやはりネットに取り換えられない価値が存在する。ネットで日本のウェブ、画像・動画などを見て日本を知り、図書で日本を読んではじめて理解を深めていく。図書は文化を保存・伝達する重要な手段である。そこに込められた富を、時間的には子々孫々に残し、空間的には他国の人々にも与えているのである。

吉林大学 外国語学院 日本語学科3年 蘇家敏

吉林大学 外国語学院 日本語学科3年 蘇家敏

 外国語学部の図書室でたまたま「東京暮らし」という本と巡り合うことになりました。上質の紙、そしてきれいな印刷、まるでおしとやかな少女のように、静かに、誰かが読んでくれるのを待っているみたいです。
 何気なく本棚の一番上からこの本を取って、ちょっと読んでみると、すぐ内容に惹かれました。作者は綿密な筆跡で身の回りのささいな出来事や感想など流暢に述べました。日本らしい風情に満ちていて、本当の東京に住んでいる文人の暮らし方と喜怒哀楽を私たち外国人の目の前に過不足なく生き生きと再現してくれました。何となく東京に行きたい、本の中に書いていることをこの目で確かめたいなあという気までできてきました。結構一読に耐える本でした。
 日本科学協会に長年ずっとあらゆる分野の書籍を寄贈していたたき、私たち日本語を学んでいる学生の視野を広げることになり、日本に対する理解も一層深まめるようになりました。ここに感謝の意を表します。

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 湯永華

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 湯永華

 今の中国は世界を驚かすほどの工業発展を遂げました。だが、その著しい実績に伴って、様々な問題も生じました。いや、むしろ、それらの問題は、露わになる以前から、すでにどこかに隠れていたものなのでしょう。但し、それらの存在に気づけた人はほとんどいませんでした。
 中国最古の詩篇である『詩経』にこんな言葉があります。「他山の石もって玉を攻むべし」という言葉です。また、私の日本語会話担当教師だった西原珠四先生のお言葉によりますと、現在の中国が直面している問題は昔の日本がもう経験したということです。日本から贈って頂いた『メイドインジャパン』という本を読んだことで、私もそう思わざるをえません。そして、その言葉に対する認識も一層深くなりました。今、曲がり角に立っている中国の工業システムの未来はどこにあるのでしょうか。為政者たちはこの問題を解決した日本に耳を傾けるべきではないかと思うようになりました。
 その本が出版された頃、日本の工業システムはまだ世界の頂点に立っていました。だが、編集者達はもう潜在的な危機を感じ、対応策を考え始めました。このことから、何故、日本製品が長期的に世界的な評判を得ていたかという私がずっと前から持っていた疑問が解き明かされました。すなわち日本人の危機意識がその秘密です。一方、問題が出てこない限り、先のことを考えないというのは中国の古くからの悪い癖です。つまり、危機意識が薄いということです。この本を読んだ後、私は改めて日本人の危機意識に感心しました。
 未来を導く道はどこにあるのか、私は過去から探すことが一番いいと思います。その過去とは決して自国のことだけを指しているわけではありません。自国より良い成果を成し遂げたすべての国を指すと思います。日本から頂いた本のおかげで、私は自分の国のことをより深くわかるようになりました。

吉林大学 外国語学院 日本語科3年 王洋

吉林大学 外国語学院 日本語科3年 王洋

 先日、図書館で日本から寄贈していただいた汪洋著「日本人と中国人―異文化交流の楽しみ」という本が目に止まりました。日本文化に興味を持っている私はすぐその本を借りて一気に読みきり大変勉強になりました。
 春がきれいなのは色彩が豊富だからです。同じように、文化の魅力は文化の多様性だと思いますが、もう一つの面からみると文化の多様性が我々に大きな誤解や隔たりをもたらしていると思います。だから、異文化交流はお互いに理解する手段の一つとして大きな役割を果たしているとこの本から認識を新たにしました。
 日本からいただいた本は私共日本語を学んでいる学生にとって非常に貴重な本です。それに、論文を書く時、寄贈していただいた本をいつでも利用できますので、とても役立っております。

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 高崇

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 高崇

 もともと大江健三郎のことに興味を持っている。今回日本からの寄贈図書のおかげで『大江健三郎論―黒古一夫著』を読んで、より一層詳しく大江健三郎のことを知ったのである。
 遅れてきた青年がなぜ30余年にわたり現代文学の最前線を走り続けているのか。障害児、天皇制、連合赤軍...強靭な市民派の論理を作品に投影する大江健三郎の原点、つまり森の思想を通して現在までを読むことができた。
 日本科学協会は1999年から日本財団の助成を受けて教育研究用図書有効活用プロジェクトを実施してきた。吉林大学は受贈大学の一つである。これらの図書は分野が広範で、内容も充実しており、みんなの需要に応じている適切な本もいっぱいあるので、みんなに喜ばれている。だから、私は全ての受益者の一人として、心から感謝しているのである。
 簡単にありがとうの一言で感謝の気持ちを言い尽くせない。この感謝の気持ちを今後の勉強や仕事に反映して、中日両国人民の友好交流に、特に図書に関する文化交流と協力に貢献したいと思う。

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 劉暢

吉林大学 外国語学院 日本語学科4年 劉暢

 日本からの寄贈図書のおかげで、覚慶悟さんの書いた『よろしく、うつ病』という本を読んだ。
 うつ病というのは、「精神病」の一つで、罹患者は「精神障碍者」と呼ばれる。今の社会には、「精神病」に対する「偏見」が、根強い。そのため、「精神病」に罹ってしまうだけで、社会的な不利益を被る人が少なくない。この本は覚慶悟さんが自身の発病、自殺未遂までの経緯、闘病の過程をリアルに記述し、同じ病に苦しむ人々を励ましただけでなく、社会にもよく「生きることが死ぬほどつらい」という患者の気持ちを伝え、人々がうつ病に対する間違いだらけの理解をただすのだ。私自身はこの本を読むことで、うつ病患者の世界を理解しつつ、また、自分も著者の楽観的な態度に感動させられ、これからはぜひ多くのうつ病患者を助けてあげたいと思う。
 このような素晴らしい本を読むことができるのはすべてが、日本科学協会の教育研究用図書有効活用プロジェクトのおかげだから、何から何までも、日本科学協会に心から感謝の意を申し上げる。また、これからもぜひこの感謝の気持ちを持って、中国若年層の日本理解に寄与したいと思う。

吉林大学 外国語学院 日本語学科3年 侯楠楠

吉林大学 外国語学院 日本語学科3年 侯楠楠

 たくさんの本をご寄贈いただき、まことにありがとうございます。
 おかげで、「ギリシア神話」というすばらしい本を拝読することができました。その本は内容がとても豊富で、詳しくアテナをはじめ、ギリシア神話から古代アテナイ歴史に至るまでいろいろ紹介してくださいました、しかも、言葉遣いも理解しやすいです。ギリシア神話についての中国の本を何冊か読んだことがありますが、日本の本は初めてです。大変勉強になりました。
さて、私たち日本語科の学生は日本語にしても、日本文化にしても、まだまだ知りたいことがいっぱいあります。寄贈していただいた本を通して、日本語だけでなく日本文化への理解も深めることができると思います。もっともっとご寄贈いただければ幸いです。

吉林大学 外国語学部 日本語科3年 蘇暢

吉林大学 外国語学部 日本語科3年 蘇暢

 先生から日本財団の支援で、日本科学協会から新しい本を寄付していただいたことを聞きました。そして非常に興奮している私たちが授業の後、一斉に図書室に飛んで行きました。協会から送った本は新しくて読みやすいというメリットはもちろん、どちらも実用性が強いです。たとえば料理の本とか書道の本とか、コンピューターの使用についても詳しく本の中に出てきます。
 私も「東京暮らし」と言う本を借りました。全書は四節を分けて、作者は東京暮らしをきっかけに自分の見たこと感じたことを散文の形で述べました。描写しているものがいずれも生活の細かいところですが、食堂とか猫飯とか、そういうものを読むと何となく感情の変化や暖かい記憶を呼び起されました。
 今回の寄付は物質的な本だけではなくて、最も重要なのは精神方面で得た価値なんです。私たちももっと頑張って、素晴らしい成績でご恩に報います。

吉林大学外国語学院日本語科3年 陳露露

吉林大学外国語学院日本語科3年 陳露露

 寄贈いただいた本を拝読いたしまして、すごく勉強になりました。うちの学校の図書室には多少日本語の本がありますが、いずれも古い本で、内容もあまりおもしろくはありません。先学期からご寄贈いただいた本を見つかりました。文化から政治にいたるまでたくさんの新しい本を見て、とてもうれしかったです。いままで何冊も借りました.千利休についての本も村上春樹についての本も拝読しています。日本文化にはさらに興味を持つようになりました。そのおかげで、日本語の勉強はかなり楽になりました。
 ご寄贈いただき、ありがとうございます。来年もご寄贈いただければ幸いなことです。

上海交通大学 外国語学院 日本語学部 修士課程 2年 匡修娜

上海交通大学 外国語学院 日本語学部 修士課程 2年 匡修娜

 私は、2011年から交通大学の図書館で日本語書類整理を担当いたしました。ここで私は当方を代表いたしまして、長年日本科学協会と日本財団から図書を寄贈していただいたことを心からお礼を申し上げます。
 このような有意義な仕事である日本語書類整理を担当させていただいて大変うれしく存じます。また、学んだ日本語を実際に役立てることができて本当にありがたいと思って、本棚にきちんと並べている寄贈図書を見るたびに、非常に誇りに感じています。
 私の研究分野は日本の古典文学である。日本語書類整理を担当させていただくことのおかげで図書館に古典名著の「源氏物語」を読みに行くことに熱中することになったため、順調に卒業論文の研究テーマを見つけた。また、目録作成によって、日本科学協会と日本財団から寄贈していただいた図書の内容は文学だけでなく、他にも医学、数学、物理、化学、歴史、法律、政治、科学技術などの領域に渉っているとわかった。寄贈図書はわが図書館の日本蔵書を豊富になされ、うちの大学の日本文化研究、先生と学生たちの研究活動には積極的な働きを果たしています。わが図書館は日本科学協会と日本財団からの寄贈図書を非常に重視しています。目録は丁寧に作成分類されて原書閲覧室にきちんと並べています。それに、読者が多角度で、全方位で日本社会の経済文化と科学技術を接触するために窓を開きまして、読者の視野も広げております。
 このたびに私達はまた日本財団と日本科学協会に対し、誠に感謝の意を持って、同時にこれからも、日本財団と日本科学協会が引き続き各分野の図書を寄贈していただいて、中国の教育事業の発展を支持していただくことを心から期待しております。

遼寧師範大学 外国語学院 日本語学科 修士課程1年 周新顔

遼寧師範大学 外国語学院 日本語学科 修士課程1年 周新顔

 日本からいただいた本には文学、科学技術、化学、天文学などの多種類があります。これらの本を読んで、視野がますます広げられ、知識も豊富になりました。
 私は遼寧師範大学外国語学院日本語学科の院生一年生です。学部生時代の大学には日本小説などの本がありますが、それはほとんど中国語に訳されたもので、日本語版の本を読んだことがありませんでした。今年、院生になってから、日本語版の本を読むチャンスに恵まれるようになりました。とても嬉しいです。
 アニメが好きな私はアニメで「大阪の食い倒れ」という言葉が知りました。大阪のことをもっと調べたいと思って、そして、図書館で大阪を紹介する本を見つけました。大阪には大阪ずしやフグ料理や刺身やたこ焼きなどの有名な食べ物があるだけではなく、露天神社や梅田近代美術館や洗心洞や天保山遺跡などの観光地もたくさんあるということが分かりました。大変勉強になりました。この豊かな資料に恵まれた環境で勉強ができることは本当に幸せです。これからも、感謝の気持ちを込めて、頑張っていこうと思います。

遼寧師範大学 外国語学院 日本語学科 修士課程1年 姚中文

遼寧師範大学 外国語学院 日本語学科 修士課程1年 姚中文

 寄付いただいた本は種類が多く、内容も豊かです。日本語学部の学生として、日本語版の本を読めることは一番幸せです。日本語版の本を読んで、日本のことをよく分かるようになりました。私は大学院を卒業して日系企業に就職するつもりです。そのために、就職に関することを考えています。図書館には『一冊目の就活本』という本があって、大変助かりました。特に「この本は、学生のみなさん一人ひとりが、一度の人生を自分らしくイキイキと生きていけるよう、また、自分の生きる道を決める際の御手伝いをするために書きました」という言葉を読んで、とても感動しました。また、『女子学生のための就職&業界研究』という本に、「女子学生の就職動向」や「就職準備用単語集」や「業界情報」などについての内容が書いてあります。女子学生の私にとって、とても役に立つ本であると思います。
 大学生の時、私は『日本文学名著鑑賞』という本を読みました。本の中に、多くの日本の名著が紹介されました。その時から、日本の名著を読みたい気持ちになりました。寄付いただいた図書の中に、日本の文学名著もたくさんあり、たとえば、『夏目漱石集』や『森鴎外集』や『幸田露伴集』などがあります。日本語通訳専門の私が本を読んで、日本語文学も学ぶことができます。
 よく知られるように、日本は化学や医学などの分野で技術が発達しています。ご寄付いただいた本の中に、化学、医学、音楽、美術、教育などについての本が揃います。私は興味のある本がたくさんあります。たくさんの本を読んで、日本の優れた知識、思想、社会状況が学ばれると信じます。
 中日両国の交流はさらに広げられるように、中日両国の相互理解を深められるように、心から祈ります。

遼寧師範大学 日本語学院 劉陽

遼寧師範大学 日本語学院 劉陽

 日本語学院の学生にとって、日本から贈っていただいた図書を読むことができたことは大変嬉しかったです。私と同じような日本語の本を読みたい学生を代表して、心より感謝の意を表します。
 以前、わが学校の図書館に蓄えられた日本語の本は種類が単一であったし、数が少なかったし、出版時間も古かったから、もっと多くの日本語の本を読みたい学生たちにとって、満足できなかった。しかし現在、貴協会から贈っていただいた図書は、わが学校の図書館における図書資源を豊富させることだけではなく、たくさんの学生は図書館でこれらの大切な資料を分かち合うことができるし、よく利用できるようになりました。日本語の勉強にとって、とても便利になりました。
 中日両国の国民にとって、中日の友好は共通の願いであります。友好の前提として、文化や経済や政治など多方面の交流と互いの助け合いは欠かすことができないと私は思います。これらの日本語の本を読んだり勉強したりすることを通して、日本の文化や社会などのことが理解できるようになりました。これは文化先行ということが民間で表現される方法の一つであります。日本語の大学院生にとって、私の目標は専門知識を有する日本語の教師になることです。そうすれば、もっと多くの中国人に日本語の知識や文化を伝えることができ、中日の友好に自らの些細な力を貢献することもできます。
 これから、これらの日本語の本をちゃんと利用して一生懸命日本語を勉強しようと思っています。

黒龍江東方学院 日本語科2年 史雪梅

黒龍江東方学院 日本語科2年 史雪梅

 我が大学では日本からたくさんの書籍を寄贈いただきましたが、私は大学に入る前にこのように多い日本語の書籍が見たことが有りません。第一回に好奇心を持っていた私にとって、図書館の日本語書籍の閲覧室に入って、びっくり仰天しました。すべての本棚にはあふれんばかりに本が並べられていました。豊かな書籍の種類を見た、私の興奮の心情が言葉や表情にあふれ出ました。私は迅速に知識の海の中に入りました。日本のそれぞれの領域の文化にあこがれている私は、さまざまな書籍を目を通して、いつまでも図書館を立ち去ることができません。書籍の内容にひきつけれる私はまるで他の世界をいるようでした。私にとって、この閲覧室はたくさんの楽しみを持ってきました。時間がある時、私はすぐここに来ます。本を持って、その後、時のたつのを忘れました。
 日本の文化は深い学識や考えを有しています。本を読んだ後で、大きい感慨があります。私はずっと信じている、これらの本は私達に利を得させできて、世界に走る基礎です。だから、私はきっとチャンスを捕らえて、本の中の知識を精一杯勉強します。
 わが学校の学生の中にはたくさんの学生は日本のアニメとドラマが大好きです。これは日本語を勉強してひとつ原因です。だから、日本語の書籍を読むことが私に幸運です。日本の文化をさらに接触することができます。

黒龍江東方学院 日本語科2年 陳蜜

黒龍江東方学院 日本語科2年 陳蜜

 知識はすなわち力です。豊富な知識を渇望している私たちにとって、これらの日本からの寄贈図書はとてもきちょうです。日本語の勉強をする時、様々な困難がありました。いつも図書館で資料を参考しました。たくさんの本を調べて、疑問はやすく解決できました。いつも助かりました。すなわち、この知識の海の中で、いろいろなことをまなぶことができて、自分の視野も広まってきました。本を通していろいろな方面から、日本のことを詳しく書き記します。例えば、日本の経済、歴史、文化、飲食、教育などを紹介します。たくさんの学生が本を読むことが好きです。
 大学に入る前に私は日本語を勉強したことがありません。だから、日本語があまりわかりませんでした。最初は日本語が難しいので、興味が全然ありませんでした。とても困りました。そんなにいい本なのに、読めませんでした、なんだか残念でした。しかし、私の能力がだんだん上手になってきて、その本が大好きになりました。本を読んだ時、私の気持ちはとてもいいです。たくさんの感触が得られます。幸せだと感じます。
 こんな素晴らし環境を提供する学校とたくさんの本を下さった日本の皆さんに感謝の意を表します。これから、自分がもっと頑張って、一生懸命に勉強しなければならないと思っています。

黒龍江東方学院 日本語学部 教師 梁玉婷

黒龍江東方学院 日本語学部 教師 梁玉婷

 私は黒龍江東方学院日本語学部の教師です。
 日本からの寄贈図書は、私たちにとって、とても重要なもので、その中からいろいろな知識を身につけることができるからです。
 そして、日本語の本は日本語科の学生にとって最も重要なものだと思います。学生たちは日本の風俗、習慣や文化などを習うことができるようになります。学生たちははじめて図書館にある日本語の本を見た時、驚くとともに嬉しかったです。授業のない時、いつも図書館で本を読んでいます。本のおかげでとても助かりました。
 それから、教師にとって、日本語の本を読むことも、教育の方面に自分の勉強にもなりますし、日本についてのことも一層理解することもできると思います。

黒龍江東方学院 図書館 孫麗媛

黒龍江東方学院 図書館 孫麗媛

 は黒龍江東方学院図書館の書類整理を担当するものです。
 わが校の発展によって、図書館にも大きな変化をもたらしました。それと同時に、書籍に対しての需要も急速に増加しています。そのたび、貴会から日本語の図書を多く寄贈していただいたのはわが校にとって単に図書数の増加だけでなく、我が校の学生の勉強にもたいへん役に立つのです。図書館担当の一人として、館内会議で私はいつも館長をはじめの皆は貴会との交流を大切にしていることを身をもって感じています。閲覧室でも私はもっと近くでこの本の重要性を実感したのです。

遼黒龍江東方学院 日本語科2年 孟祥鶴

遼黒龍江東方学院 日本語科2年 孟祥鶴

 私は、今は黒龍江東方学院日本語実験班の二年生です。初めて正式には文章を日本語で書きます。もし書く事は悪ければ、どうもすみません。なぜならば、今まで私は日本語が一年間だけ勉強しますので、依然上手ではありません。
 最近、日本から素晴らしくいい本をたくさんいただきました。中国の大学生、特に日本語の専門の学生は、あなた方の親切に対して、いくら感謝してもしきれない。図書館一階の向かって左は、全部日本の書籍です。意味が深い文章の理解は少し難しいかもしれない。でも、日本語がだんだん上手になります、だいたいわかることができる。中国と日本は同じような文化があります。おまけに、日本は中国のとなりの国、両国の関係がずっといいと思います。日本の贈り物について、本当にありがとうございます。つまり、中日の友好関係を促進するために、両国の関係は最好の事態に向かって一気に進んでいった。日本語の学生について、たくさん本を読んだら、必ず能力はもっと上手になります。日本語がうまくなりたければもっと勉強することです。有名な言葉と言っては、努力しさえすれば、できないことはありません。

遼寧対外経貿学院 日本語学部2年 徐春燕

遼寧対外経貿学院 日本語学部2年 徐春燕

 私は図書館が好きです。図書館の中にあるいろいろな本が好きです。特に、日本から送られたさまざまな本が大好きです。授業後、よく図書館へ行きます。日本語の本を読むことは私の趣味です。私たちの学校は、歴史の短い学校なので、図書館に貯蔵する本も限りのあるものです。しかし、貴協会のおかげで、日本語の本は量で迅速に増えてきました。質でもものすごく素晴らしいです。先生も学生もこちらの本が大好きです。本を読んでから、知識が豊かになったり、レベルがアップしたような感じがします。本当に気持ちがいいです。毎日毎日充実して過ごしました。

遼寧対外経貿学院 日本語学部 教師 王連娣

遼寧対外経貿学院 日本語学部 教師 王連娣

 日本から送っていただいる書物を毎回必ず興味津々に拝読いたします。そして、新しい図書が来るのを期待しております。今度の書物は以前より日本語専門のものが多くなったような感じがしました。日本語科の先生たちも学生たちも大喜んでいます。日本語先生にとっては、講義作成に有利な参考資料となり、学生にとっては、自習の最高の書物となりまして、大変助かりました。
 書物は人間の魂を支えるなくてはならない必須品です。本の海洋を泳いで、ますます豊かになり、充実していくような感じがします。この精神的な食糧を与えてくださったのは日本の皆さんです。何回も本学院に書物を寄与してくださり、大変ありがとうございます。教育の面にも、学習の面にも大変役に立ちました。私はしょっちゅう図書館で本を立読みます。よく学生のまじめで楽しそうな読書姿を見かけます。たまに食事さえも忘れる子もいます。感心しています。

中国語原文

大連医科大学 図書館 趙雲艶

大連医科大学 図書館 趙雲艶

 図書館にある日本からの寄贈図書に初めはあまり注意していませんでした。覚えているのは「科学協会」「寄贈図書」の文字が入った箱が図書館の入り口に並べてあったことと、館員たちが重そうな段ボールを運び込む様子ぐらいです。母校には日本財団が支援する笹川医学奨学金の表示を付けた建物があったことを思い出しました。
 ある日の昼ごろ、図書館2階の閲覧区を通りがかったところ、学生数人が手に本をささげ持って本棚の周りで立ち読みしているのが目に止まりました。次の日に通りがかったときも、やはり同じようにしている学生がいました。他の本棚でそうした光景は見られなかったのですが、その本棚こそ日本からの寄贈図書を納めたものだったのです。見ていて、2年前のある講義で日本語を学んでいる学生から聞いた喜びの声を思い出しました。「先生、図書館にすごくいい日本語の本が入ったんです。何でもありますよ。医学書以外は外国語の本を図書館が買うこともないと思います」それまで彼らは日本語の蔵書が少なすぎると不満をこぼしており、実際そうでした。そうした喜びに溢れる学生達を見ると私も嬉しくなりました。自分が読もうと思ったことはないものの、学生が話してくれた本のことは印象に残りました。
 学生の中には私の教え子もいました。立ち読みしているのは時間を節約するためで、読み終わったらすぐ本棚に返せるのも便利だと聞き面白いと思ったものです。学習に疲れたとき、芸術や写真など医学書以外の本を見るのは一種のリラックスになります。遠くのソファーまで持ち出して読むと、その本は他の学生が適当に返してしまい、休み時間で戻ってきた時すぐ見つけられなくなる可能性があります。どうして貸出を受けないのかというと、時間があれば図書館に来ているからです。1冊いい本が見つかる時は、得てして好きな本がもっと見つかるものなのです。
 学生達の話に引かれて私も何冊か見てみました。そのうちの『日本花列島』という写真集は、植物と自然の趣味をちょうど満足させてくれるものでした。掲載された写真にある植物はどれも、日本列島に美しい色彩と独特な風情を添えるものばかりです。日本文化における和風建築、日本画に関するものもたくさんありました。これらは極めてよく日本を代表する文化的要素の現れです。こうした本は精巧で美しく、日本語が第二外国語であっても凡その意味は掴めるほど分かりやすいので、学生達が独特な日本の文化を理解し、心が呼応しあう文化の独特な魅力をはっきりと直観的に経験ですることがきます。
 それ以降、お昼に時間のある時は、私もそこで何冊か読むようになりました。後で気づいたのですが、実際にカバーされている学科はたくさんあるのです。インシュリン、腎臓病に関する医学書もあれば、日本を代表する文化的要素が現れた古い庭園、自然風景、伝統絵画を紹介した人文や芸術分野の図書もあるのです。
 現在、寄贈図書はより良い3階閲覧室のそばの3層の低書架に置かれています。採光がよく、座席までも数歩で、閲覧がしやすくなりました。ずっとこの場所に寄贈図書を置いてもらえたらと思います。そして、学生達が閲覧する時の、本に集中して楽しむ表情も見たいものです。

清華大学 図書館 目録編纂部副研究館員 黄偉七

清華大学 図書館 目録編纂部副研究館員 黄偉七

 清華大学図書館は日本科学協会図書の重要寄贈先のひとつです。寄贈図書の受け入れは現在5万冊を超えており、内容は広範で、蔵書を大いに充実させ、幅広い教員や学生に対して日本語や日本の社会、歴史、文化への理解に格好の窓口を提供してくれています。
 日本科学協会の「世界、人類の事業のため貢献し続ける」という崇高な精神は当館も非常に尊重しており、寄贈していただいた貴重な文献をきちんと管理し、高等教育および科学研究でさらに役立てやすくしております。日本語文献の目録データは、その正確性が図書館データベースの質および図書館サービスの質に直結するものです。このため、当館はできる限り日本語文献の取り扱いに注力し、処理を絶えず改善して利用率の向上に努めております。
 当館における日本語文献の分類モデルは何度か変遷を経てきました。80年代以前は手作業でした。謄写原版を刻んで図書目録のカードを印刷していたため、時間もかかり標準化もできず、使いづらいものでした。90年代には図書目録の作成にコンピュータを採用しましたが、依然としてカードを印刷していました。2000年以降、次第に図書目録を共同作成するようになり、日本語蔵書データが新たな段階に入ったのです。
 90年代までは当館が購入する日本語図書も寄贈図書も少なかったので、責任者は私一人だけでした。日本語図書を処理したら中国語図書に移るといったことが日常的にありました。日本科学協会の寄贈図書によって所蔵数が急増したため、目録編纂を強化することになったのです。外注で作成したデータのほか、中国語と外国語の目録編纂チームメンバーが一緒になって寄贈図書を一日も早く配架し読者ニーズを満たせるようにと努力してきました。
 日本科学協会には十数年来これほどたくさんの図書を頂き、また貴重な精神面での富をも頂いてきました。この堅持の精神には感動しております。一度の寄贈ならば簡単かもしれませんが、寄贈を続けるという精神は尊いものです。「寄贈図書は私たちの学術研究に強力な助けとなってくれています。きっと学んで実際の役に立て、中日関係の発展に力を尽くします」これは清華大学のある学生が心の奥底から言ったものですが、こうした言葉も館員に仕事の達成感を与えてくれています。)

遼寧師範大学 図書館

 遼寧師範大学は総合大学で、日本語専攻があるため、日本語の書籍と資料には大きな需要があります。長らく寄贈いただいてきた(特に外国語の原文図書)図書は、当館の蔵書を極めて豊かなものにしており、質量ともに蔵書を充実させてくれています。
 2003年以降、日本から教育・研究図書などさまざまな図書を頂いています。これまでに受入れた日本からの寄贈図書は約48,462冊です。これらは、図書館の日本語関連資料を非常に充実させ、日本語原文図書に対する読者のニーズを最大限に満たし、語学の教育・研究を推進するものとなっています。
 寄贈図書の受入れ業務の改善と利用率の向上を図るため、当館は日本語寄贈図書に関する管理・利用の各プロセスに力を入れてきました。受入れ前の段階では、寄贈図書の分類作業に専任者を配置し、頂いた寄贈予定書籍リストから本学の教育・研究に適した図書を選んで日本側に伝え、その回答に基づいて寄贈図書を手配していただいています。こうすることで、より読者のニーズに合わせることができ、受入れる寄贈図書の質を上げることができるのです。寄贈図書が到着したら、速やかに登録、分類、目録の編纂、加工を行うことで、一連の分類処理効率を大幅に向上させ、スピーディに読者へ提供できるようにしています。
 日本語寄贈図書の独自性を考慮し、当館は外国語図書閲覧室で日本語寄贈図書のエリアを独立させて統一管理しています。このため日本語寄贈図書は検索、閲覧、貸出を集中して利用することが可能です。また、宣伝の掲示、図書館のホームページなどさまざまな形で新着図書を推薦していますが、効果は上々です。本学の学生、教員、研究人員、特に日本語専攻の学生は、積極的に日本語寄贈図書の書庫を訪れており、日本語寄贈図書の利用率を大いに高めています。
 寄贈図書が利用開始となってから一定期間後には、貸出履歴を統計して、寄贈図書の利用状況、対象者をまとめ、寄贈図書の質を分析しています。教育研究に対する働きを把握し、利用者の意見や提案を集めることで業務を改善し、管理と利用の水準を高めています。
 日本科学協会には非常に感謝しております。担当者方々の専門性と熱心さには敬服するばかりです。寄贈いただいた図書は当館の外国語蔵書を充実させ、広がりも深さも持たせてくれています。当館は寄贈図書の管理をより強化して、その質と利用率を引き上げ、効力を最大限に発揮できるよう努めてまいります。

大連外国語学院 日本語学院 修士課程2年 袁和鵬

大連外国語学院 日本語学院 修士課程2年 袁和鵬

 本学の図書館には豊富な日本語文献資源があり、内容は言語、文化、法律、教育、経済、歴史など多くの分野に及び、百科全書や辞典類もたくさんあります。寄贈図書は蔵書資源を豊かにしてくれただけでなく、おかげで本学の図書館が国内高等教育機関の日本語文献蔵書数でトップの地位を確立できました。これらの寄贈図書は私たちの学習生活に重要な働きをしています。日本語寄贈図書の海を心ゆくまで遊覧すると、収穫も、悟ることもたくさんあります。こうした寄贈図書で感じたことを表すため、日本の有名な作家、阿刀田高の短編小説の読後感を紹介し、個人的に読書で得られたものをお話ししようと思います。
 世界の文学の発展史上、日本の推理、サスペンス、ホラー小説は独自の芸術的な質と輝かしい作品の実績により、重要な地位を占めています。日本の多くの作家、たとえば江戸川乱歩、横溝正史、松本清張、森村誠一、彬光、仁木悦子、夏樹静子、佐野洋、水上勉、赤川次郎、山村美紗、西村京太郎、鈴木光司などは中国でも非常によく知られており、いくつか作品についてはよりなじみがあります。それに比べると、阿刀田高を知る中国の読者はあまり多くありません。決して彼が優れていないからではなく、認知度の向上にはあるプロセスが必要だからです。日本の有名な文学評論家、高橋敏夫によると、「『阿刀田高の王国』が多くの読者に受け入れられ始めたのは1970年代末から80年代の初めで、『大きな物語』が世の中から消え、それまであまり見られなかった『小さな物語』が次第に現れてきた年代」です。 阿刀田高は探求する勇気を持った作家です。彼は巧みに推理、サスペンス、ホラー小説の作品の要素を完璧に結合させ、奇異な風格で、日本の文壇にまばゆい輝きを加えました。日本の有名なバイオリン奏者、佐藤陽子は「「阿刀田作品では、まるで無関係な2種類の極端な要素が渾然一体となっています。これはかつての日本文学では期待できなかったことです。」と述べています。読者が受動的に、かつての常識にも似た、付和雷同を繰り返す、新鮮みを欠く物語を受容していた時、阿刀田高は大衆文学の低迷と重苦しさを打ち破って、幅広い読者に異様な読書の形式―奇異な小説を提供したのです。こうした作品たちは今後ますます人気が出るだろうと確信しています。
 多くの作家は追求の一生を送ります。彼らが求めているのはいかにして自分を、他人を超越するかということで、尊ぶべき精神です。こうした精神があってこそ、文学の発展、革新、充実があるのです。...日本の有名な作家、阿刀田高はこうした作家の中の一人です。
 彼は19世紀末から20世紀初めに西洋で流行した超自然的なホラー小説の影響を受けたようで、神秘的で、不思議で、サスペンスのある生活の土壌中で「異色」の花を育むことに全力を注いできました。『花あらし』、『死の匂い』、『涼しい眼』、『予言の研究』、『あやかしの声』...彼の多くの作品において、超自然的で、非理性の力が満ちています。作品たちは人々の生活する世界の外について教えてくれるだけでなく、とらえどころのない、どこにでもある、ありふれたものが、私たちの生活に影響し、関わってくるのです。作品中では、人として自然を畏敬し、誠実な生活、世間の教えとよくつきあうことに意義があるのだということが伝わってきます。

大連外国語学院 図書館 目録担当 穆暁婷

大連外国語学院 図書館 目録担当 穆暁婷

 大連外国語学院図書館は日本科学協会から図書の寄贈を受けた第一陣のひとつです。内容は広範で、蔵書を大いに充実させるとともに、当館が中国国内における日本語蔵書でリードする地位を確立し、日本語の教育研究展開を促進してくれています。日本語文献は当館蔵書の特長として幹部も重視しており、その管理と利用の各プロセスには多大な労力が注がれています。
 日本語の寄贈図書には原版の日本語のすばらしい文学の名著がかなりあって、夏目漱石、川端康成といった著名作家シリーズや『源氏物語』、『平家物語』などの古典名著シリーズを含む世界の名著シリーズもあります。日本語の学習、教育研究に最適な参考資料です。『広辞苑』、『大辞林』、『岩波辞典』は日本語の学習や研究でよく用いられる参考書です。また、日本は世界の先進国であり、その経済、文化、教育事業の発展は世界をリードするものです。教育、法制、企業管理、社会福祉などは既に体制が完備しており、その経験は参考に値します。日本の茶道、華道、庭園芸術などは日本の民族伝統文化の精華であり、学んで吸収する価値があります。いずれも私達は積極的に読者へ薦めており、幅広い教員や学生に好感を持って受け入れられています。このほか、日本科学協会からの寄贈図書には『日本語』、『日本語ジャーナル』のようにセットとなっていてCDなどの附録がついた雑誌もあります。日本語レベル向上に最適な資料で、国内購入の不足を補ってくれています。教員や学生からのフィードバックによると、こうした日本語原版寄贈図書は教員の研究、学生の論文作成や読解レベルの向上、知識の拡充といった面のいずれにおいてもきわめて重要な効果を持っています。
 これら寄贈図書の管理と利用の効率を向上させるため、当館では同様に寄贈を受けた他大学との交流も強化してきました。2006年末、当館はCALIS日本語オンライン目録の作業会議と日本科学技術協会寄贈図書交流会議を催しました。日本科学技術協会の幹部や専門家にもご出席いただいています。参加した各機関は同協会の寄贈図書に強く興味を示しており、いずれも日本語原版寄贈図書という貴重な文献資源をより多く頂けるよう希望しています。こうした交流を通じ、各館相互の業務がさらに前進しました。
 当館では管理効率向上のため、日本語寄贈図書専門の分類加工チームを擁しており、日本語と目録編纂の分かる専門人員が管理を行っております。蔵書印、寄贈図書専用印のスタンプ、バーコード貼付なども行っています。日本語寄贈図書のプロセス全体において、分類業務は重要ながら手間の掛かる仕事です。私達は考えつく限りの措置をとって積極的に分類効率を引き上げています。日本語を専攻とする学生の強みを生かし、彼らに働きながら学ぶ機会を与えると同時に私達の業務効率を向上させる取り組みを含みます。分類プロセスでは通常、以下の二つの場合に分けて処理を行っています。中国高等教育文献保障システム(略称CALIS)にこの種の書籍のMARCデータがある場合、直接そのデータをダウンロードしてローカル図書目録データベースに保存しています(当館がCALISの日本語オンラインメンバーであるため、直接データのアップロード、ダウンロード操作ができます)。CALISにこの種の書籍のMARCデータがない場合、中国農業大学のダウンロードソフトウェアを利用して日本の国立情報学研究所(National Institute of Information、略称NII)からデータをダウンロードし、そのダウンロードプロセスにおいてJP MARCを直接CN MARCに変換しています。それからダウンロードしたデータを図書目録データベースに保存しています。そのほか、以下の二つのサイトを利用することもあります。一つはhttp://webcat.nii.ac.jpです。ここはNIIのOPAC検索システムで、図書のID番号(図書目録データの識別番号)を検索することができます。ID番号を利用して中国農業大学のソフトウェアで検索する方法は、主にISBNがない図書の分類用です。もう一つは日本の国立国会図書館http://www.ndl.go.jpで資料を検索してからローカルに貼り付ける方法です。分類したら、コピー量に応じて閲覧室を分け、利用効率を確保しています。
 私たちの努力により、日本からの寄贈図書に対する管理と利用はひとまずの成果を見ました。日本語の寄贈図書は、全て専用閲覧室内に陳列しています。文献はその書架で直接閲覧可能となっており、日本語専攻の学生や教員にとって、貴重な精神の糧であるとともに、当館の貴重な文献資源ともなっております。

長春師範学院 図書館 職員 程石

長春師範学院 図書館 職員 程石

 日本語寄贈図書については、学院の歴代幹部が非常に重視しており、図書館の容量が逼迫する中、場所を割いて日本語寄贈図書専用資料室を開設した経緯があります。当館の幹部も重要なものとして受け止めており、館長は寄贈図書担当者と共に受け入れ業務のよりよい進め方について何度も検討を行ってきました。
 これまでに受け入れた日本語寄贈図書は10万冊を超え、コンピュータで閲覧できる日本語図書は2万冊を超えています。現在、より多くの日本語図書をコンピュータ管理すべく、図書館の日本語目録編集担当教員が積極的に処理を進めております。
 日本語寄贈図書資料室は開設以来、1日あたり延べ30人強の読者に100冊以上の図書を貸し出しています。中でも人気を集めているのは言語類、文学類の図書です。経費不足により本学院は長期にわたり日本語原文図書を購入できない状況でしたが、この問題も寄贈図書により解決されました。日本語の教育に大きな助けとなっており、豊富な資料を頂けたことにより、学生の調べ物や論文執筆もはかどっています。特筆に値するのは、東北師範大学で日本語を専攻する大学院生が来館し、同大学にはない資料も当館日本語寄贈図書資料室にはあると話していたことです。
 また、寄贈図書の受入れにあたって、外国語学院日本語学科の教員、学生の声を収集しました。日本語寄贈図書に寄せられた提案は以下のとおりです。
 学生たちは、理解しやすい図入りの図書、小説、漫画、日本語文法、国際日本語検定1・2級関連の本を希望しています。
 教員たちは、日本の風情、習俗、文化を紹介する図書、および参考書で、講義の際に日本の文化を伝えられるようなものを希望しています。

黒龍江大学 図書館 職員

 黒龍江大学図書館が日本科学協会の図書寄贈対象大学となって以来、我が大学がこれまでに受け取った寄贈図書は累計で14万冊に達します。
 これらの図書の有効活用を図るため、当館は「日本語文献センター」に日本科学協会の寄贈図書専用コーナーを設けました。そして、寄贈図書に関する図書館職員の業務を特別に優先させ、Calis(注)基準に沿って図書目録をオンラインにより作成し、コンピュータシステムにより日本語文献に関する検索を管理し、日本語図書の活用率を大いに向上させました。当センターの日本語文献は、学内の教師・学生に開放していますが、教育、科学研究、学習に関して重要な文献の役割を果たしており、教師と学生から高く評価されている。
※Calis:China Academic Library and Information System(中国の大学図書館間のネットワーク・システム)

黒龍江大学 図書館 職員

 黒龍江大学図書館は長期に亘って日本科学協会から図書寄贈を受けています。これまでに受けた図書は約14万冊です。寄贈図書はバラエティーに富んでいて、当館では日本語資料の主要な入手先となっています。また、寄贈図書は装丁が優れていて、印刷も綺麗です。再活用図書ですが、保存状態が非常に良く、綺麗で丈夫です。日本語専攻の教師、学生、日本語関係の読者には広く歓迎されているが、特に言語、文学などの人文社会科学の分野の図書は他分野の図書より利用率が高いと言えます。当館の担当者は常に絶え間なく様々な方法を探求し、日本語寄贈図書の活用率を更に高めようと思っております。

延辺大学 図書館

 延辺大学には外国語学院が設置されており、その中には日本語学部があって、日本語教育、経済貿易の日本語、日本語など3つの専攻があります。現在、415名の大学生と56名の日本語修士課程の大学院生がいます。
 当館では日本語図書閲覧室が特設するとともに、専属の担当者を配置して日本語図書の管理を行っています。また、日本からの寄贈図書用の閲覧本棚を設置し、広範な読者に閲覧サービスを提供しております。"立志"、"自我完善"、文学、「ソフトバンク新書」、iphone4やipadなど取扱説明などの図書は利用者に非常に歓迎されている。
日本語図書閲覧室の利用者からの聞き取りによると、学生達は次のような図書をもっと日本から贈って頂きたいとのことでした。

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