先輩研究者の活躍

  •  笹川科学研究助成を過去に受けられた研究者の方々は、その後各方面で活躍されております。

     そのなかには栄えある「日本学術振興会賞」や「文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞された方もいらっしゃいます。

    また留学生を経て、現在なお日本で研究者として活躍されている方、あるいは厳しい環境におかれているなかで研究を継続されている女性研究者の方、後進の指導に携わっていらっしゃる研究者の方など多数の研究者の方々が日本の科学・技術研究の振興のために頑張っていらっしゃいます。

     そこで、現在いろいろな立場で活躍されている先輩研究者の方々から、研究をスタートした時の苦労話をはじめ、笹川科学研究助成に対する思い(コメント)を寄せて頂きました。


日本学術振興会賞(平成26年4月1日現在)

 日本学術振興会賞は、優れた研究を進めている若手研究者を見いだし、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、我が国の学術研究の水準世界のトップレベルにおいて発展させることを目的として、(独)日本学術振興会が平成16年度に創設した若手科学者を対象とした賞。
 人文・社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者を対象としている。大学等研究機関からの推薦と、優れた研究実績を有する学術研究者からの推薦が可能である。

 ノーベル賞受賞者である野依良治氏などにより構成されている審査会で厳正な審査が行われ、受賞者が決定される。

氏名 現職 助成時 日本学術振興会賞

コメント

研究課題 分野 受賞年度 授賞の対象となった研究業績
長谷部 光泰 自然科学研究機構基礎生物学研究所 教授 ハナヤスリ科は生きた化石か   生物  16 植物の分子系統と器官形成進化の分子機構の研究 pdficon_small.png
小林 達彦 筑波大学生命環境科学研究科 教授 植物ホルモン生合成酵素および遺伝子に関する研究  化学 16 ニトリル化合物代謝の分子機構と物質生産利用に関する研究
野崎 大地 東京大学大学院教育学研究科 教授 ヒト脊髄運動ニューロンに存在する自律的活動モード   生物 19 身体運動の制御・学習を支える神経メカニズム
廣瀬 敬 東京工業大学地球生命研究所 所長 揮発性成分のマグマ生成プロセスにおける役割の解明 物理 20 超高圧高温下における地球惑星内部物質の実験的研究
染谷 隆夫 東京大学大学院工学系研究科 教授 ナノチューブFETを用いた次世代ナノ・バイオセンサに関する基礎研究 物理 20 有機トランジスタの基礎と大面積エレクトロニクスへの応用に関する研究 pdficon_small.png
小澤 岳昌 東京大学大学院理学系研究科 教授 インシュリン情報伝達系に基づく生理活性物質の化学選択性評価法の研究 化学 22 蛍光タンパク質の切断と再構築を利用したレポータータンパク質の再構成法
勝見 武 京都大学大学院地球環境学堂 教授 災害廃棄物の地盤工学的特性に関する研究   物理 23 性能評価に基づいた地盤環境保全修復技術に関する研究
青山 和佳

東京大学東洋文化研究所 准教授

ダバオ市におけるバジャウの都市経済適応過程 ―栄養水準・健康と労働市場参加の観点から― 人文・社会 23 フィリピンにおける貧困の民族誌的研究-ダバオ市のサマ・バジャウの社会経済生活 pdficon_small.png
平田 聡 京都大学野生動物研究センター 教授 チンパンジーにおける協力と役割分担  複合 23 ヒトとチンパンジーの比較認知研究による社会的知性の進化的起源の解明
木村 崇 九州大学理学研究院物理学部門物性物理学 教授 電流磁気効果を用いたスピン流誘起磁化反転現象の解析 物理 25 革新的純スピン流制御法の開発とナノスピンデバイスへの応用 pdficon_small.png


文部科学大臣表彰 若手科学者賞(平成28年5月1日現在)

 文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的に、科学技術分野において文部科学省が定めたものである。
 そのなかに「若手科学者賞」があり、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者個人に贈られる。 
 本表彰は、文部科学省研究振興局長が推薦依頼を出した機関(大学、高専、学協会等)からの推薦のみを受け付けている。

氏名 現職 助成時 若手科学賞

コメント

研究課題 分野 受賞年度 授賞の対象となった研究業績
西原 直枝 聖心女子大学文学部教育学科 専任講師 温熱環境が知的生産性に与える影響に関する研究 複合 26 省エネルギーの室内環境における快適性と知的生産性の研究 pdficon_small.png
石村 豊穂 茨城工業高等専門学校物質工学科 准教授 高感度安定同位体比測定を用いた底生有孔虫の生態情報解析 海洋 26 微量炭酸塩の高精度安定同位体比分析法の実現とその応用研究 pdficon_small.png
後藤田 浩 立命館大学理工学部機械工学科 教授 火災旋風の発生とダイナミックスの物理メカニズム 数物・工学 26 複雑系数理学による反応系熱流体ダイナミックスの解明の研究
柳田 健之 九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミー 准教授 励起子発光を利用した高速シンチレータの開発 数物・工学 26 新規国産単結晶シンチレータの実用化研究 pdficon_small.png
中野 裕昭 筑波大学生命環境系下田臨海実験センター 助教 日本における平板動物の地理的分布及び遺伝的・形態学的多様性の解明 海洋 26 非モデル海産動物を用いた発生過程の進化に関する研究 pdficon_small.png
鈴木 岳人 青山学院大学理工学部物理・数理学科 助教 一次元亀裂と温度・流体圧・空隙生成相互作用が生み出す地震サイクルの多様性 数物・工学 27 動的地震破壊過程の包括的理解のための数理物理的研究 pdficon_small.png
冨岡 克広 北海道大学大学院情報科学研究科 助教 Si/Ⅲ-Ⅴ族化合物半導体ナノワイヤヘテロ接合界面のTEM観察評価とその応用に関する研究 数物・工学 27 半導体ナノワイヤの集積技術と電子素子応用に関する研究
横川 隆司 京都大学大学院工学研究科 准教授 生体分子モータを用いたナノ搬送機構の製作 生物 28 マイクロ/ナノ加工技術とモータタンパク質の融合と研究 pdficon_small.png
菅沼 悠介 国立極地研究所 助教 地磁気変動を用いた海底堆積物と氷床コアの高精度年代対比手法の確立と古環境復元 海洋 28 詳細な野外調査と高精度年代決定による古環境の革新的研究
小薮 大輔 東京大学総合研究博物館 特任助教 哺乳類の胎子期における骨形成ヘテロクロニー:形態的多様化と適応の発生学的基盤を読み解く 生物 28 哺乳類の頭蓋骨の多様性進化と発生に関する研究
清家 弘治 東京大学大気海洋研究所 助教 外洋に面した砂浜海岸おけるアナジャコ類の分布状況および生態を解明する 海洋 28 現在および過去の海洋生態系を対象とした底生生物の研究
石田 祥子 明治大学理工学部機械工学科 専任講師 折紙の数理を利用した展開収縮が容易な新しい救命器具に関する研究 海洋 28 数理折紙を用いた展開収縮構造の設計と工学応用に関する研究 pdficon_small.png

先輩研究者からのコメント

氏名 国籍 現職 助成時 コメント
所属・職名 研究課題 年度 分野

増田 周子

関西大学文学部 教授

関西大学大学院文学研究科国文学専攻 博士後期課程2年

宇野浩二の文学研究及び伝記研究、未発表著作や全集逸文の収集

7 人文・社会 pdficon_small.png

金 貞任

韓国

東京福祉大学社会福祉研究科教授

お茶の水女子大学
大学院人間文化研究科人間発達学専攻博士後期課程3年

要介護高齢者の家族介護と負担感に関する研究

12 人文・社会 pdficon_small.png
角田 牧子 Maltby's the Bookbinders(オックスフォード製本所) 株式会社絵画保存研究所絵画修復研修生

紙を媒体とした日本文化財の修復技術の研究
―伝統的な技術と材料を用いた日本文化財保存修復の試み

24 実践 pdficon_small.png

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